サラリーマンの方ならぜひ読んでください!
サラリーマンは安泰というイメージはなくなりましたが、
とはいっても「福利厚生があるのはかなりのポイントなんだよなぁ」と思われていることでしょう。
しかし、サラリーマンなら必ず支払っている厚生年金保険は、国民年金の支払いに比べ割の悪いものになってしまってます。
月々の年金支払額と国からの支給額
平成30年度では、
厚生年金保険(第1号) に入っていた人は月々143,761円の受け取り
一方、国民年金保険に入っていた人は月々55,809円の受け取り
また、30年度の月々の支払額の平均は
厚生年金 に入っている人は月々86,658円の支払い。
一方、国民年金保険に入っている人は月々16,410円の支払い。
まとめると下のような感じです。
国民年金保険 | 厚生年金保険 | |
支払い金額(月額) | 16,410円 | 86,658円 |
受け取り額(月額) | 55,809円 | 143,761円 |
どれだけ長生きすればいいの?
皆さん、払い損になりたくないですよね?
もらえるものはもらっておきたいですよね?
では、「国民年金保険を払い続けた人」と「厚生年金保険を払い続けた人」、それぞれが何歳まで生き続ければよいのか考えてみます。
年々、それぞれの年金の支払額や給付額は変わっていくので、支払った金額からどれだけの期間受け取れば損をしないのかは単純に割り出すことはできませんが、大まかにでも計算をしてみましょう。
「国民年金保険を払い続けた人」と「厚生年金保険を払い続けた人」それぞれが40年間働き、かつ、収入額は常に平成30年度の平均で、年金受取額も変わらないことを仮定に進めます。
「国民年金保険を払い続けた人」は40年=480ヶ月払い続けると、支払総額は16,410円×480=7,876,800円
「厚生年金保険を払い続けた人」の支払総額は86,658円×480=41,595,840円
そして、老後何ヶ月年金を受け取り続ければよいのかを計算すると、
「国民年金保険を払い続けた人」であれば(総額)7,876,800円÷(月々の受取)55,809円≒142ヶ月=11年10ヶ月
「厚生年金保険を払い続けた人」であれば(総額)41,595,840円÷(月々の受取)143,761円≒290ヶ月=24年2ヶ月
まとめると下のような感じです。
国民年金 | 厚生年金 | |
支払い金額(総額) | 7,876,800円 | 41,595,840円 |
受取金額(月額) | 55,809円 | 143,761円 |
損しない受取期間(月数) | 142ヶ月 | 290ヶ月 |
つまり、厚生年金保険を支払っている人(=サラリーマン)は国民年金保険を払っている人より13年ほど長生きしなければ元を取れないことになります。
老後はかなり健康に気を遣わなければいけませんね…
まとめ
以上をまとめると、
- サラリーマンは働いている間、平均して月々86,658円を保険に支払わなければならない。
- 個人事業主は月々16,410円の支払い。
- サラリーマンは老後月々143,761円を年金として受け取れる。
- 個人事業主は月々55,809円を受け取れる。
- サラリーマンだった人は老後は25年ほど生き続けなければ元は取れない。
- 個人事業主は老後12年生きれば元を取れる。
私自身、国民年金と厚生年金でこんなに違いがあるのかと驚きました。
なんとか損しないように工夫できないかと考えたいところですが、厚生年金保険は給与天引きのためなかなか対策は打ちづらいですね…
参照先
現役リーマンの将来年金が月20万円、高齢者に食われて消える大問題
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