この記事では、発達障害の判定に使われるテストがどんなものであるかと、実際に私が受けた感想と私のテスト結果を公開したいと思います。そのときに感じた発達障害が決定したときの私の感情の変化を書きたいと思います。
この記事のポイント
・知能検査WAISについて知ることができます。
・WAISで出題される問題について知ることができます。
・実際にWAISを受けてみて感じたことと私の結果を公開
WAIS:発達障害の診断のためのテスト
発達障害は病院で問診を受けるだけでは診断がおりません。
問診自体はもちろん必要ですが、その上で数値で能力の高い低いを判断できるテストを受けることが必要です。
このテストでは、
・言語的な要素を理解できるか
・見たものを正しく判断できるか
・短期記憶とその記憶をうまく処理できるか
・単純な作業を早くこなせるか
これら4つの内容を10種類以上のテストで判定します。
このテストを受けない限り発達障害と診断されません。
それは、障害者福祉手帳や障害者年金をもらえないことにつながりますし、それだけでなく、今私たちが困っていることを周囲に知らせることもできないということになります。
そのため、自分が発達障害じゃないかと感じるのなら、WAISを受けるのは必須です。
これに関連して気をつけるべきは病院選びです。
医師によっては問診がかなり厳しく、WAISを受ける段階へ進ませてくれない可能性があります。
そのため、病院に行く前には、出来る限りその病院の評判や診断の厳しさを調べることが大切だと思います。
口コミだけを見て判断するのではなく、病院のホームページを見ることも大切です。
そのホームページに発達障害のグレーゾーンについて書いてあったり、「発達障害には程度の強弱や色々な特徴がある」などと書いてあったりすればその病院には行く価値があると思います。
WAISのテスト内容
詳しく書くとこんな感じの内容です⬇️。病院によってはこれ以外にも追加でテストをすることがあります
言語的な要素を理解できるか(=言語理解指標)
・「類似」→2つの言葉について共通する言葉を答える
・「単語」→単語の意味を答える
・「知識」→時事ネタや歴史、一般教養などについて答える
見たものを正しく判断できるか(=知覚推理指標)
・「積木模様」→絵で示された模様を色分けされた積木で作る
・「行列推理」→例示された組み合わせ(ルール)に従ってそれと同じ組み合わせの絵を選ぶ
・「パズル」→例示された図形がぴったりはまる他の図形を選ぶ
短期記憶とその記憶をうまく処理できるか(=ワーキングメモリ指標)
・「数唱」→言われた数字をそのまま繰り返したり、逆から言ったり、数字とひらがなを混ぜて言われたものを順番に並べて答える
・「算数」→中学レベルまでの数学の文章題を口頭で言われ、その答えの数字を答える
単純な作業を早くこなせるか(=処理速度指標)
・「記号探し」→左側のグループに出された記号が右側にあるかを答える
・「符号」→数字と記号の組み合わせに従い、出題された数字とセットの記号を記入する
私はこのテストの中で「知識」、「積木模様」、「パズル」が得意dさったように思います。逆に、苦手っだったのは「数唱」、「記号探し」、「符号」です。
私のWAISテスト結果と実際にWAISを受けてみて感じたこと
⬇️に私のテスト結果を出しときます。
こういうふうに色々な能力の高さがバラバラだとバランスが悪く、日常生活で苦しさを感じてしまうことになるので、それが発達障害者が「生きづらい」と考える理由についてつながるのです。
このテスト結果から、私は確実に発達障害であるとなったわけですが、そうなったからと言って私はそこまでショックを受けることはありませんでした。
理由としては、私自身が発達障害と認定してもらうことができ、なんとなく救われた気持ちになったからです。
なぜなら、私はそれまで他の人とのコミュニケーションや会社内の仕事で苦しさを感じていたのですが、これをもとに配慮をいただけると考えたからです。
発達障害を理由にするなんて甘えだと思われる人もいらっしゃるでしょうが、頑張ってもどうしようもならないこともあるのです。
自分の体を壊さないためにも、我慢しすぎないことはとても大切だと思うのです。
そして、テストを受けて良かったことはそれだけでなく、テストを受ける中でかなり得意なテスト内容があり臨床医にも驚かれるような能力があることがわかったり、逆にかなり苦手なテスト内容があることがわかりました。
つまり、自分の得意なことが具体的にわかった良い機会となったわけです。 今後はこの得意なことを伸ばし、それに関連することを仕事にしていきたいと感じています。
まとめ
この記事のまとめは以下の通り!
・発達障害の判定にはWAISというテストを受ける必要がある
・WAISの判定内容は、「言語理解指標」「知覚推理指標」 「ワーキングメモリ指標」「処理速度指標」の4つ
・WAISの判定で出た能力に差がありすぎると、発達障害と診断される。
・WAISを受けるためには「病院選び」がとても大切。
自分は発達障害じゃないかと疑うことが多いのなら一度病院へ行き、WAISを受けさせてもらった方がいいと思います。それで発達障害と診断されればショックを受ける方もいるかもしれませんが、その一方で、私のように救われた気分になったり、自分の得意がわかりこれからの未来に希望を持てたりするかもしれません。
お互い頑張りましょう!!
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