この記事では、私が発達障害であることを上司に打ち明けたときに感じたことと、そのときに感じた「発達障害を理由に会社内で配慮をお願いするとき」に気を付けることを書いてみます。
この記事のポイント
- 健常者がどれくらい発達障害を認知しているかについて
- 発達障害のリアルは誤解されやすいことについて
- 業務の負担軽減などをお願いするときに気を付けることについて
発達障害の認知度
5人いれば1人くらいは知ってるだろう
私はそう思っていました。
しかし、現実は意外にも知っている人はいない状況でした。
そこまで多くの人に打ち明けてはいないので正確にはわかりませんが、
おそらく、発達障害の認知度は「10人に1人」以下だと思います。
そう思ったので、ネットで「発達障害 認知度」と調べてみました。
↑の記事によると、自閉症、アスペルガー症候群、ADHD、学習障害に関しては50%以上の認知度となっています。
(私の会社の人は発達障害について知らなさすぎることがわかりました…)
ただ、上の記事にも書かれている通り、正しく理解している人はかなり少ないようです。
自閉症、アスペルガー症候群、ADHDなどの名前を知っているだけでアンケートに「知っている」と回答している人が多い可能性があります。
発達障害の各種障害にそれぞれどういう特徴があるのかを理解している人はかなり少ないといってよいと思います。
発達障害のリアルは誤解が多い
アンケート調査結果にもあったように、発達障害に「ダウン症」、「境界性人格障害」、「統合失調症」が含まれると回答している人もいると書かれており、表面的な理解で終わっているように感じ取れます。
実際、私が周囲に打ち明けたときも↓のようなことを言われました。
「障害でもコミュニケーションはとれるんだね」
「大学出てるのに障害??」
「障害を持っているようには見えない」
どのような病気、障害でも共通しているとは思いますが、
発達障害である
自閉症、アスペルガー症候群(正確にはそれらを総じて自閉症スペクトラム障害(ASD)と呼ぶ)
ADHD
学習障害
には明確な線引きがなく、
「不注意が多く見られる」「コミュニケーションに問題がある」「これといって極端に大きな問題は見られないが、健常者と比べると問題がいくつかある」のように発達障害者の中でもいろいろな人がいます。
当事者である私たちはこのことを当然知っていると思いますが、現実はこんなものです。
そのことを痛感した瞬間でした。
たぶん、事細かに説明しなければ理解してもらえないでしょうし、最悪間違った解釈をされ、解釈が独り歩きをして社内やグループ内に広まる危険性もあります。
何かをお願いするときに気を付けること
仕事などで、発達障害が原因で何かしら困ったことを抱えている人は多いと思います。
私もその一人で、もうすぐ直属の上司にこのことを打ち明け、仕事の業務量を減らしてもらえるようお願いをする予定です。
やはり誤解は生まれやすいと思いますので、いろいろと気を付けることがあると考えています。
私が気を付けるべきだと考えていることは↓の通りです
- 診断書は必ず用意する。
- 診断書には自分が困っていることを記載してもらう。
- 上司に説明するときは、一般的な発達障害の特徴を説明する。
- 自分が困っていることを具体的に説明して、それが、数ある発達障害の特徴のどのものに近い特徴なのか説明する。
当たり前のことですが、上司も納得しなければ、
私たちの要望はただのわがままや甘えとしてしかとらえてくれないと思います。
そのため、説明するためにはかなり準備が必要になると思います。(社内のプレゼンのように)
説明の時に必要なものは、
- 診断書
- 発達障害の説明
- 自分がサポートしてほしいこと
の3つは少なくとも必要だと思います。
私の発達障害の正式な診断結果は、まだ出ていないためはっきりしたことは言えませんが、
たぶん自分はASDだと診断されると思います。
そのためASDの人が上司に説明するとしたら…
という仮定で、どういう診断書を準備し、どういう具体例を用意するかを書きます。
ASDは一般的に、
- 対人関係が苦手
- こだわりが強い
- マイペース
などということがよくいわれると思います。
私の場合は仕事が遅いため、周囲からは「マイペース」だとは思われているでしょう。
しかし、私はコミュニケーションはなに不自由なくとれており、「対人関係は苦手」とは到底納得してもらえないと思います。
また、「こだわりが強い」というのもなんとなく理解しにくいと思います。
こだわりが強いか強くないかなんて、親や兄弟など身近な関係の人がやっと気付くようなことだと思います。
そのため、一般的なASDの特徴をそのまま伝えても「まさに君のことだね!」という流れにはならないのです。
発達障害の特徴がかなり強く出ている人はこのような流れにはならないと思いますが、
発達障害グレーゾーンであったり、基本的な能力が健常者なみで、あることに関しては得意不得意が強く出る発達障害の人の場合、この状況になりやすいと思います。
そのため、上司や周囲の人には「自分は例外」であることや「実は…」ということをうまく伝えられなければならないと思います。
私の場合、対人関係が苦手でなさそうでも、「実は、人と話すときかなり頭を使い、話の趣旨・目的から外れないように気を付けながら話をしており、長時間話をするとかなり疲れる」のです。
このことを打ち明けようと考えています。
「こだわりが強い」ことについても、自分が理解した内容については簡単には考え方が変わることがなく、考えに柔軟性がなくなり、予想外の出来事や間違いの指摘に対応できずに頭が真っ白になってしまうという点で、当てはまると思います。
皆さんの行動や心理状態も、やはりASDらしい特徴がどこかに出ているはずなので、その点を主張していくことで、相手から理解を得られると思います。
長々と説明しましたが、以上のことを病院で診断書に書いてもらい、自分でも説明ができるように詳しい具体例を考えておきましょう。
ASDの特徴により相手に迷惑をかけた場合は、そのことを具体例に挙げるとかなり効果的だと思います。
また、当日、上司の前でうまく話せそうにないのであれば、紙に書いて持参しましょう。
私はそうするつもりです。
以上が、上司や周囲の人に何かをお願いするときに気をつけるべきこととなります。
何をするにも、プレッシャーやストレスが過度にかけられていては、私たちは高いパフォーマンスを発揮することはできません。
特に健常者よりストレスに弱いと言われている私たちは、環境というものは非常に大切なものになります。
少し要望しすぎかもしれないなと思う程度でちょうどいいかもしれません。
とにかく環境を整えることに力を入れましょう。
まとめ
この記事のまとめは以下の通り!
- 発達障害を満足に理解している人はほとんどいない
- 発達障害についてうまく伝えなければ誤解が生まれる
- 説明には診断書の用意や障害による支障の具体例が必要
自分の考えがあいまいなままだったり、上司や周りがこれからどう対応すればいいのかわからないような要望の仕方であったりすると、逆に軋轢を生む可能性もあります。
説明の前にはかなり入念の準備をしていく事をオススメします。次の日から快適に暮らすために…
後日、実際に私が実践した結果をお伝えします。
↓↓実践した結果を記事にしました。↓↓
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